TOP > スポンサー広告 > Title - 6 ランプソサエティ――チーゴ篇TOP > ランプソサエティ チーゴ編 > Title - 6 ランプソサエティ――チーゴ篇

スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2
拍手ありがとうございます!
(オンマウスで夜にゃんさんが動きます♪
その後、クリック下さるととっても嬉しいです!)

THEME | GENRE |
スポンサー広告

COMMENT LIST

6 ランプソサエティ――チーゴ篇 


『ヤル気』に多大なクリックを本当にありがとうございます!

文字通り気力を補充していただいて、やっとやっとUPすることができました。


ブリーチ(BLEACH) 黒崎一護と朽木ルキア のパラレル二次創作

前話「ランプソサエティ5」UPが1/31(2011)でした。

いつの間にか、時間がかなり経過していました。
光陰、矢の如しって本当ですねーー


すみません。(前回の同じ前フリです!)

もし、待っていたという奇特な方がいらしたら、ホント、本当にごめんなさい!!


では、続きからどうぞ。

web拍手 by FC2
拍手ありがとうございます!
(オンマウスで夜にゃんさんが動きます♪
その後、クリック下さるととっても嬉しいです!)
.

6・ 魔神と人間




小さな魔神は大きくなっても小柄で華奢な少女だった。


漆黒の艶やかな短い髪
長い睫毛に濃く縁どられた印象的な深みのある紫色の大きな瞳
その瞳の下は薄いチャドルに覆れて綺麗な顔をうっすらとしか見せない
――余計に瞳の印象を強くしていた。

その瞳を長い前髪で隠してしまうのはなぜだろう?



手を引いて立ち上がらせると体重を感じさせないほどふんわりと優雅に着地した。
その一挙一投足に思わず目を奪われた。
人とは違う優美さに流石は魔神だとチーゴも認めざる負えなかった。


その可憐とも言える姿を裏切る偉そうな生意気な物言いや商人から伝え聞いた願いを叶える条件から『魔神』は『非情』だと思っていたが、意外にも優しく情が深いと思えた――少なくともこの小さな魔神ルキルキは。









魔神の小さな手を引いたままチーゴは台所を見まわして、すぐに一護は朝食を作ることは無理だと悟った。
家人が一月以上不在だったチーゴの家の厨房は綺麗過ぎるくらいに片づけられていて、食料や薪、油といった生活していくのに必要なものがなかった。

再度辛い現実を思い出させられて暗く眉間のしわを深くしたのも、束の間――

「よし、じゃぁバザールで食事して、買い物しよう!」

さも名案だとばかりに昨夜とは打って変わった明るい笑顔でチーゴがそう言うと、魔神ルキルキが驚いたような顔でジッとチーゴを見つめた。

「な、なんだよ。
 俺なんか変な事を言ったか?!」
「いいや。
 こんな時でもお前は魔法で出せとは言わぬのだな。」



魔神とは違う人間の感情の移ろいの早さとそのしなやかな強さに驚きながらも自分たちとの時間軸の違いを実感した。
その一方でルキルキは繋がれた手同様の温かな笑顔の方が 気難しく考えている厳しい顔や泣き顔よりはこの男には似合うなどと思っていた。





一緒に行こうと強く誘っていたチーゴは結局、ルキアに言い負けて一人でバザールへ買出しに出掛ける事になった。

「貴様はバザールで知り合いや友人に会った時に私をどのように説明するつもりだ?」
「はぁっ・・・?」
「『魔神』が現れたなどと馬鹿正直に皆に言って回りに騒ぎを起こしたい訳ではあるまい。
 騒々しいのは嫌いだ。
 なにか上手い言い訳が考えてあるのでなくば、私は行かぬぞ。」
「・・・・わかった!
 わかったよ!
 俺一人で買ってくればいいんだろ?!
 その代わり何を買って来ても文句いうなよ?!」
「大丈夫だ、特に嫌いなものはない。
 あ、辛いもの苦手だから、止めてくれ。」

やや不機嫌に一人で出掛けるチーゴをふふんと鼻で笑って見送った。



本当はもっと違う理由があった。
一護の気配が遠ざかったのを確認してから、楽に過ごせる小さな姿になって食卓のテーブルに座るために壁に据え付けられた物入れも兼ねた長椅子に倒れるように寝転んだ。

魔神としてまだ若い私は人と同じ大きさでいるととてもエネルギー効率が悪い。
今まで持ち主に呼ばれるまではランプに入っているか、小さいまま過ごしていた。
昨夜は少年を抱いたまま心地よく眠ってしまったのでいつも以上に空腹だった。
バザールを歩く事などできない程に――


ランプソサイエティでこんなに空腹になったことはなかった・・・。

生まれて初めて知った空腹と言ってもいいだろう。

魔神は神――空腹で死ぬことはない

それでも兄とレンジンがルキルキを気遣ってすぐに魔法でなんでも用意してくれた。
たとえお腹が減っていなくても、小柄なルキルキを心配して時間で食べるように促されていた。


目眩がするほどの空腹に<人間の願い>、<欲の強さ>の根源が少し分かった気がした。

彼らは魔神のようにすぐに水も食料も調達できない――欲しい時、必要な時に手に入れられなければ、死ぬ事もあるというのに。
そうして、ただでさえ短い生涯を終える――


我ら魔人とは根本的に価値感が大きく違うのは当たり前なのだな…

そんな当然の理(ことわり)を今やっと理解した。
同時に兄とレンジンの自分への優しい想いが身に沁みた。

急に二人が懐かしく感じられて、早く願いを叶えて還りたいという思い――と
今までの人間とは違う、こんな時でも魔法で出せとは言わないチーゴをもっと知りたいと思いがぐるぐると頭の中を回る・・・・


「いったいヤツは私に何を願うのだろう・・・?」



予想のつかないわくわくとした思いがくすぐったくて、そう小さく呟くとルキルキはまどろみに落ちていった。



















THEME | GENRE アニメ・コミック |
ランプソサエティ チーゴ編 | TB : 0 | CM : 0 -

COMMENT LIST



COMMENT



COMMENT FOAM

SECRET
 




TRACKBACK

TRACKBACK URL to this Entry



翻訳(Translate)
こんな人!?

月城はるか

Author:月城はるか
たぶん ♀
(たまに人称がオレ!)
基本キャラは 楽天家、単純、大雑把
「乙女」と「おっさん」が混在してます
社内評価は「天然」
<いや、絶対に違うから!

アニメファン、漫画と本が大好き
「BLEACH」「銀魂」「秘密」「彼方から」「Monster」「家庭教師ヒットマンREBORN!」「鋼錬」「チェーザレ」「竜の末裔」「ヨルムンガンド」「新暗行御史」「彩雲国物語」「十二国記」「最遊記」「のだめ」「君のいない楽園」「麒麟館グラフィティ」「死がふたりを分かつまで」ETC 塩野七生・今市子・道原かつみ・パトリシア・コーンウェルは全ての本  
  
HP緋狼白雪でBLEACHのイラスト・お話展開中。 
ここにHPのお話の更新、描いた画の言い訳?を書いていきます。
リンク フリーです。
相互にさせていただければ、すごく嬉しいです♪
jimmy.gif






ごめんなさい。


    クリック募金
    クリックするとスポンサー企業から募金されます。
    クリックで救える命がある。
    ブロとも申請フォーム
    月齢
    月の開運法ブログパーツはJavaScriptを有効にする必要があります。
    ご訪問ありがとうございます!
    見てる?
    現在の閲覧者数:
    share100
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。