TOP > スポンサー広告 > Title - 4 ランプソサエティ チーゴ編TOP > ランプソサエティ チーゴ編 > Title - 4 ランプソサエティ チーゴ編

スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2
拍手ありがとうございます!
(オンマウスで夜にゃんさんが動きます♪
その後、クリック下さるととっても嬉しいです!)

THEME | GENRE |
スポンサー広告

COMMENT LIST

4 ランプソサエティ チーゴ編 


お絵かきに夢中になったところで少し気が済んだみたいです。

チーゴ編 4 


続き からどうぞ。

web拍手 by FC2
拍手ありがとうございます!
(オンマウスで夜にゃんさんが動きます♪
その後、クリック下さるととっても嬉しいです!)
4.ランプの魔神



この時、チーゴがふとランプの魔神を呼び出してみる気になったのは相当気持ちが弱っていたのだと思う。
普段のチーゴならこんなばかばかしい話、頭から否定して試してみようとすらしなかったにちがいない。
まさに魔が差したのだ。
冷静に商人の話を思い起こしてみれば、財を成したい、裕福に暮らしたいと思う人の願いを簡単に叶える事の出来る魔神を呼び出す事は必ずしも幸せをもたらしてくれるとは限らないもの。


呆然と何も考えられない頭の奥では『やめろ! 止めておけ!
不幸を 死をもらすかもしれない魔神なんかと関わるな!!』
と遠く小さく確かに警告する声が響いていた。

けれど、その声を無視して、チーゴの手は小さく古い変な形のランプを何かに促されるようにゆらりとつかんでいた。商人が言ってた通り、ランプを磨き布ではないが、手近なシャツの袖でランプを磨くように強く擦っていた。

すると、ランプの口からピンクの煙がふわふわと流れて、上空で煙の塊が大きくなったと思った瞬間、ぼんと爆発して、本当にランプの魔神が出てきた!!
しかも商人の話ではもっとおどろおどろしい、重厚で畏怖させるような魔神が出てくると思っていたのに・・・・実際に出てい来たのは 2/5キュビット(20センチ)位の小さな可愛らしい少女の姿をしていた。
たぶん全く動かないで床やテーブルの上に置いてあれば、豪奢な服を着た人形だと思ってしまっただろう。
そんな魔神が表れただけでも驚いているのに、その小さな魔神は空中に浮いたまま猛烈な勢いで文句を言ったきたので チーゴはさらにびっくりして尻もちをついてしまった。


「貴様、よくも乱暴に扱ってくれたな?!
 中であっちこっちぶつけて、痛かったではないか!!
 今まで何百年と生きてきたが、貴様のように乱暴な扱いをするものなど一人もいなかったぞ、たわけ!
 無礼にもほどがあるぞ!
 われわれ、ランプの魔神に対しての礼儀作法や尊敬の念を持ったらどうなのだ!!
 少なくとも丁寧に扱え、バカ者!!」

床に座るチーゴを文字通り上空からの見下ろしたままの魔神が一気にまくし立てた。
チーゴはその可愛らしい見かけを裏切る横柄な口調に思わず、頭痛がしてこめかみを押さえた。

ーーなんかこう・・・・、悉(ことごと)く予想と違ぇ・よ・・。
  違いすぎるって、ちきしょぉっ! っざけんな!!

小さな魔神は変わらず空中からそんなチーゴを冷やかに見下ろしながら嫌そうにため息をつくと、偉そうに腕組みして言った。

「ふん・・・・我が名は魔神ルキルキだ。
 貴様の願いはなんだ!?
 ランプの魔神として手順を踏んだ呼び出しに応じて以上、掟には従わねばならぬ。
 仕方がない・・・。
 3つの願いを叶えてやろう、サッサと言うがよい。」


魔神のあまりに嫌そうで偉そうな態度と物言いに、チーゴはさっきまでの胸中で渦巻いていた感情がいらっと湧き上がって、腹立ちまぎれに願いを口にした。

「じゃぁ、オレの家族を生き返らせろよ。」
「・・・・ はぁっ? 馬鹿を言うな。
 いくら我々魔神であろうとも、今この世に存在せぬものは出せぬーー
 貴様は商人の願いでランプを引き継いだのだから、出来ぬ事も知らぬわけではあるまい!」
「じゃぁもう、てめーにゃ用はねぇよ!!  
 帰れ、役立たず!!
 俺の願いはこれだけだ!!
 こんな願いも叶えられもしねぇ癖に出てくんじゃねぇよ!!」

チーゴは言いながら、物言いも内容も癇癪を起した子供のようだと思った。
だが、さっきまで胸に渦巻いていた激しい感情が湧きあがり、もはやチーゴには制御する術などなかった。
チーゴの言葉に魔神の少女の顔がこわばり、プライドが深く傷ついたのがわかった。


過去、チーゴはこんな風に傷つくとわかっている罵倒を女の子相手にした事はなかったので少し胸が痛んだ。

「女の子は優しくしてあげてね、チーゴ」
「そうだぞ、チーゴ。
 口じゃ強い事言っていても、力じゃ絶対男のほうが強いのだから、傷つけたりしないで護ってやるのが本当の男だ!」

妹が生まれたからだろうか、ずっと幼い頃からチーゴは両親にそう教えられて育っていた。


完全にヤツあたりだと分かっていた!
だが、言葉を止める事はできなかったし、ランプの魔神も傷ついた様な顔を見せたのは一瞬でその後は引かず、罵り合いの喧嘩になった。

「貴様、ランプの魔神に対して、なんだその物言いは!!
 だいたい、貴様は先の商人から我々への願い事について聞いて知っておろう!!
 忘れるほど馬鹿だとは言わせぬ!!
 それとも馬鹿なのか?」
「馬鹿とはなんだ、役立たずのくせに!!」
「無礼者!!
 この世に存在しない者は出せぬ! と、言っておるのだ!!
 聞こえぬのか、たわけ!!
 魔神の本当の力の凄さも恐ろしさも知らぬくせ!!」
「凄いって言うなら!
 恐ろしいっていうなら!
 オレの家族を返してくれよ!!
 オレの家族を今すぐ、生きてここに出してみせろよ!
 三つの願いを叶えてくれるんだろう?!
 親父とおふくろと妹で3人だ!!
 具体的ではっきりした願いを言ったんだ!
 生きて俺の前に出してくれよ!」

最後は叫ぶように訴えて、その場にチーゴは突っ伏した。
悔しいけれど、荒々しい感情を抑え切れずに涙が溢れて・・・・泣き叫んでいた!



目の前で泣き崩れた男ーー
ルキルキもランプの魔神として、今まで何千という人間の勝手な願いを叶えてきた・・・・。
その中に死者を愛惜しんで、嘆きとともに願いを訴えられた事がなかったわけじゃなかった。
けれども、毎回冷たく断ってきた。
実際に生き返らせる事は出来ないのだからーー
できるのは骸を墓からただ目の前に持って来て「死」という現実を見せつけてやる事だけーー

あまりに話の分からぬ者には実際に死者の骸を目の前につき付けてやった。
長く生きる魔神にとって今、目の前にいる人間も再び 見(まみ)える時には骸になっているーー人間とはそんな儚く仮初にしか共には過ごせない一瞬の陽炎のような存在でしかないのだ。

ルキルキは、魔神としての能力がとても高く優れていた。
魔神の能力とはーー知りたい事を瞬時に悟り、求める物の在り処を知り、それを目の前に持ってくる事ができる力

その力で目の前の男の家族がすでに一月も前に死んでいる事も、それをこの男が知ってからそう時間が経っていない事もルキルキには分かっていた。

魔神であるルキルキを敬いもせず、罵るこの無礼な若い男にも願い通りに求める家族ーー腐り、変わり果てた姿となった骸を動かして目の前に出してやろうかーー腹立ち紛れにそう思わない訳ではなかった。

だが、能力など使わなくても、目の前の男の真剣で悲痛な叫びから、その悲しみの深さだけは十分伝わっていた。
どれほど家族を想って遠い地で長い間、一人で頑張って耐えてきたのか、
目的を果たして喜びと希望に満ちて帰宅してみれば、突然、知らされた家族の死ーー
現実を受け止めらず、どれだけ深い混乱と悲しみの淵にいるのか・・・・。
床に突っ伏して日も世も外聞もなく号泣する男ーー人間とはなんて強く豊かな感情を持っているのか・・・
我々魔神をこうも惹きつけて、地上に留めておく存在なのだろう・・・・

このまま叫ぶように感情のままに号泣していては男の喉が裂け、精神が持たないのは間違いないーー
昼間の太陽の容赦のない灼熱とは違う、夜の氷のような帳がこの男を凍らせてしまうかもしれないーー


今まで聞いた事のない旋律が優しく響いて
雄叫び、声を上げずにはいられなかったチーゴの感情もだんだんと落ち着き、凪いでいったーー
だが、突っ伏したまま顔を上げることはできなかった
流れる優しい旋律が深く深くチーゴの精神をどこかにゆっくりと落としてしまったから
それは闇に溶ける甘い誘惑のようも濃く奥深かった
すとんと落ちて行ったのは幼い日の母の胸の中のように温かいところーー
父の腕の中のように力強く安心できるところーー
そんな場所で心安らかに流れる歌声に心身の疲れを癒されていった・・・・・



流れる甘い旋律を ランプソサイティの上空高く青白い光を放つ月も捕らえていたーー











お付き合いくださり、ありがとうございました♪


出会いは最悪のタイミングとシチュエーション

どちらの感情もささくれ、苛立った時に出会い、罵り合った二人ーー

続きます!!

チーゴ編5



設定について。
書いている最中、魔神はどこから願いの品を出すのだろう・・・・って、少し悩みました。
新しいものを魔法で出すって事にすると、屋敷がいきなり現れる様な不自然な現象が起きる。
すると必然的に魔神の存在がチーゴも話に聞いた事があるようなメジャーな存在になってしまう。
それは本意ではないのでどこかから、この世界にある物を持ってくることにしよう。
と、設定しました。

これはある意味まるで鋼錬の等価交換みたいな感じ・・・と思っていたのですが。

実際に書き進んでいると何も交換していないと思い、ルキアさんが怒って骸を持ってくるって言い出したところであれ? こういう話知ってる・・・・と
すっごい考えて思い出しました。

猿の手というホラー話でした。

軽いラブコメディのはずが、チーゴの一家を皆殺しにした挙句、ホラー交じりになってしましました。
次回やっとルキルキ登場です。







ランプソサエティ チーゴ編 | TB : 0 | CM : 0 -

COMMENT LIST



COMMENT



COMMENT FOAM

SECRET
 




TRACKBACK

TRACKBACK URL to this Entry



翻訳(Translate)
こんな人!?

月城はるか

Author:月城はるか
たぶん ♀
(たまに人称がオレ!)
基本キャラは 楽天家、単純、大雑把
「乙女」と「おっさん」が混在してます
社内評価は「天然」
<いや、絶対に違うから!

アニメファン、漫画と本が大好き
「BLEACH」「銀魂」「秘密」「彼方から」「Monster」「家庭教師ヒットマンREBORN!」「鋼錬」「チェーザレ」「竜の末裔」「ヨルムンガンド」「新暗行御史」「彩雲国物語」「十二国記」「最遊記」「のだめ」「君のいない楽園」「麒麟館グラフィティ」「死がふたりを分かつまで」ETC 塩野七生・今市子・道原かつみ・パトリシア・コーンウェルは全ての本  
  
HP緋狼白雪でBLEACHのイラスト・お話展開中。 
ここにHPのお話の更新、描いた画の言い訳?を書いていきます。
リンク フリーです。
相互にさせていただければ、すごく嬉しいです♪
jimmy.gif






ごめんなさい。


    クリック募金
    クリックするとスポンサー企業から募金されます。
    クリックで救える命がある。
    ブロとも申請フォーム
    月齢
    月の開運法ブログパーツはJavaScriptを有効にする必要があります。
    ご訪問ありがとうございます!
    見てる?
    現在の閲覧者数:
    share100
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。